昨日何気なくTVを見ていたら、4月の別府アルゲリッチ音楽祭の放送をやっていて、ついつい視だす。バルトークのコンチェルトが終わり、次なんだろう? と思っていたら、ブラームス クラリネット5重奏の文字が・・・え?でも弦楽器沢山いるんだけど?? と思ってたら、ソリストらしき”ヴィオラ”の人が登場するのです。文字情報良く見たら、編曲の文字が・・・いや、確かにクラ5(重奏)の譜面セットにはクラリネットの代わりのヴィオラ譜がついてるけどさ。
ところで、オリジナルだけだとネタが尽きてしまうのか、プロその他の皆さんCDやリサイタルで他の楽器の曲よくやってますよね。フルートやヴァイオリンの曲を、いくつかクラリネットでやっているのを耳にします。フルートだとライネッケとかドビュッシーとか。オリジナルもちゃんと聞かなくちゃな、と思って FLの小品CDなんかをたまに買うのだけど、先日たまにはVnも買ってみよう、と思って買ってみました。その中にプロコフィエフのソナタというのがあったのだが、どうも何か聞き覚えが・・・と記憶をだどっていたら、R.ストルツマンのCDの中に入ってました。しかもオケ伴奏で。でもふと、これってフルートソナタがオリジナルだったのでは? と良く見たら、フルートかヴァイオリンのソナタみたいですね。そんな訳で、フルート版も買って、3つ聞き比べ。いやいや、ストルツマンもテクニック凄いと思うけど、やっぱりVnとFlには運動性能ではかなわないなぁ、楽器の特性だもんねぇ・・と思い知らされる訳です。でもまあ、Vn.Flだとどうしても線が細くなりがちで、ゆっくりたっぷりなところだと、クラリネットに分がある気がします。Fl. Vn版だと、オケ伴奏だと埋もれてしまいそうだし。そういえば遊びでクラ5とかやっても、どうもクラリネットが立ってしまうから、割と抑え気味にしてるもんなぁ。
・・・とこれが、最近思ってたこと。5重奏にしたって(クラリネットに比べたら)ヴィオラだと埋もれてしまいそうなのに、弦楽合奏にしてしまって大丈夫なのだろうか? というのが始まるまでの感想。さてさて?
いやいや、どうして、これが聴かせてくれます。編曲もよかった。最初のVnのデュエットとか4楽章のVcのソロとかどうするんだろ、と思ったけど、そういうところはちゃんと1本ずつで、2フレーズ目になって厚みが欲しくなってきたあたりでテュッティになったりして、意外としっくり来ます。でも何より、ヴィオラソロがちゃんとソロとして聞こえてくるのが凄かった。全体のテュッティの中でもちゃんと聞こえてくる。やっぱりソロって音量じゃないのかも、と改めて考えされられますね。
もちろんしっくりこないところも。クラリネットだと技術的に難しいところをさらさらっとやれてしまいますからね、弦楽器だと。運動性能はかなわない。で、2楽章の再現部の前とかもするするっとやられてしまうのだけど・・・ちょっとあのファ#のテンションがないのもちょっと違うかなぁと。グランパルティータをアルトクラでやってるみたいな感じ?と言えば良いのでしょうか? あと贔屓目だけじゃないと思うけど3楽章冒頭の牧歌的な感じはやっぱりクラリネットじゃないとなぁ、と思ってしまうわけです。3楽章早くなってからの弦楽器も合奏だとちょっと違うかな、なんかあの弦を擦ってる感が全然無くて。
しかし、クラリネットが他の楽器の曲をやることはあっても、クラリネットの曲をやられたのは初めて聴いたから、初めて逆の立場に立ちましたね。弦楽四重奏とかFlの曲とかさんざんやってるのを聴いて、”へん、面白いけど、やっぱりオリジナルだよね”って言われてるんだろうな。やっぱりオリジナルへのリスペクトは大事ですね。
なんにしても、違う編成の曲を聴くというのは面白いですね。海外旅行に出て日本を知るじゃないけど、自分の楽器のいいところと悪いところが、よく分かる気がします。ちょっとまた色々探してみよう、と思う今日この頃でした。
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