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年齢と技術(とし と うで)

PICT0085先日某公共放送の番組で、英国ロイヤルバレエのプリンシパル、吉田都さんの特集を見た。彼女は、もうプリンシパルを10年くらいやっているというすごい人なのだが、番組の中で、元先輩のバレリーナと会ったときに、‘もう腰が辛いので、白鳥の湖は去年止めたの’と告白しているのが印象に残った。でも一方で、‘昔はただ一所懸命に踊っていたが、やる度に新しい発見があり、表現はまだまだ深められるように思う’、という事も言われていて、共感もした。

吉田さんは僕と同世代。自分を振り返ると、仕事を始めたときに、先輩社員に、頭で稼げないやつは時間で稼げ、と教えられた覚えがある。歳とともに時間=体力では稼げなくなりつつあるが、多少は経験もし勘所みたいなものはついたような気がする。でも若い頃本当に死ぬほど働いたのか、今は本当に頭で稼げるようになっているのか、と問われるとなかなか苦しい。
同じように、しがないアマチュア演奏家ながら、昔より表現の幅が広がっているつもりはあるけれど、指が回らないとか息が続かないとか、体力・テクニック面での衰えは甚だしい。それを補って余りある表現力がついているのかと言われれば、悩ましい。

一般的には、体力とか技術面でのテクニックと、表現力とか魅せる方のテクニックとは、トレードオフの関係なのだろうと思います。年齢と共に体力がなくなり、不足していた表現力がついてくる。でもそれに甘んじて妥協してしまうとだめなのでしょうね。若い頃であれば、余りある体力で技術を磨き表現力を模索する、相応の歳になったら表現を広げつつ体力・技術が衰えないように努力する。臨界点を知った上で、技術と表現の間で総合的に最大の効果を得られるバランスポイントを常に求めていける人が、一流の仕事人なのだろうな、と感じます。そんな事を、もう若くないが円熟もしてない今日この頃になって初めて、考えるようになりました。


最後に。五島龍さんのデビューアルバムを先日衝動買いしました。音楽に若干深みがまだ足りないかなと感じる瞬間もありますが、17歳という年齢を考えれば、テクニックも音楽も十分素晴らしい、このまま精進し経験を重ねていけば、素晴らしい演奏家になるだろうなと予感させるアルバムでした。自分の事はもちろんなのですが、こういった可能性のある人を長い目で見られるように、歳とともになってきた気がします。

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ちょっとお試し

SNS(Gree)に参加してますが、そこでこんなサービスがあったので、お試し掲載してみました。

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日記は移動してます。

今更ながらで、連絡が遅れ申し訳ありませんが、
日記の方は、blogの方に2005/1より移行しております。

http://cis.cocolog-nifty.com/
 ↑
こちらをご参照下さい。

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Best 100

PICT0068Best xxx 100 というタイトルのCDが売れているようですね。
実は個人的にはこういうオムニバス形式のCDは、部分部分だけ聞かされたり、選曲に不満が残ったりしてしまうので、積極的に買うことはないのですが、何が選ばれてるのかという意味では興味がありました。それで、知人が貸してくれるというので、Classic編とPiano編をお借りして、ついでに折角なので、曲当てクイズをこれでやってみる事にしたのですが・・・
 Classic編は、曲を知ってたのが6割、曲名を知ってたのが5割
 Piano編は、曲を知ってたのが6割、曲名を知ってたのが3割
Pianoはともかく、Classicは、オケも10年くらいやってるし(学生の頃を含め)もうちょっと知ってるものかと思ったのですけど、結構知らないものが沢山あって、ショックを受けてるところです。(歌物-オペラとか合唱入りの曲とかをほとんど知らないことを自覚しました。) あと、Pianoもそうだし、自分の楽器以外は、やっぱりあんまり判らないものですね。Classicというカテゴリの中でもそうなのだから、他のジャンルの音楽も含めて、もっと見聞を広めないとなあ、と思う今日この頃です。

ところで、友人と話をしてて、Cla吹き向けの Clarinet 100 って面白いかな、と盛り上がったので、そのうちリストを作ってみようと思います。構成は概ね完成しました(本当かな)。
 1.Solo曲編(Solo or Pf伴奏)
 2.室内楽編(Duo以上)
 3.有名フレーズがあるオケ曲編
 4.協奏曲編
 5.JAZZ、その他のジャンル
この企画ご興味ある方はご連絡下さいね。

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箚記(さつき)Vol.6

ここではどうも小説ばかりご紹介してるので、たまにはノンフィクションを。個人的にあまり仕事関係の書物は苦手で、つい違う分野に走ってしまいます。ちょっとジャンルレスで。


200509b美しくなければならない ~ 現代科学の偉大な方程式 (グレアム・ファーメロ),2003
IT MUST BE BEAUTIFUL - Great Equations of Modern Science (Graham Farmelo)

E=mc**2 に代表されるように、真理はシンプルで美しい、という事をテーマにした現代物理科学の解説書です。如何にそれらの方程式が生み出されてきたのか、という事を中心に、方程式の科学的・社会的意味とを、平易に(数学を使わずにという意味に近いですが)説明してます。挙げられているのは、プランクーアインシュタイン方程式、アインシュタイン方程式、シュレーディンガーの波動方程式、ディラック方程式、シャノンの方程式、ロジスティック写像、ゲーム理論による生命進化の方程式仮説、モリーナローランドの化学方程式、ドレイク方程式、一般相対性理論、ヤン-ミルズの方程式。

必ずしも全て、美しい方程式が並べられているわけではありませんが、量子物理学、環境問題、情報理論、カオス、光と重力から、宇宙の知的生命体の存在数まで、アインシュタインから始まる、20世紀物理科学の世界の総括とも言え、そういう意味ではとても面白い読み物でした。


...という事で、「美しい」&科学つながりで映画(DVD)もご紹介。

200509a「ビューティフル・マインド」(2001、米)
監督:Ron Howard 出演:Russell Crowe, Ed Harris, Jennifer Connelly 他

ゲーム理論を構築しナッシュ均衡という概念を生み出した、ジョン・ナッシュ。彼の大学時代の孤独と栄光、そして暗号解読という形で軍事利用されていく事への苦悩と精神崩壊、天才が故の自己分裂は乗り越えられるのか。

暗号・数学といった映像にしがたい分野のビジュアルが面白かった。でも、あまり数学数学してないで、きちんとした人間ドラマになっていて、心に残ります。


...ついでに、「美しい」&数学つながりで、漫画もご紹介。

200509c「Q.E.D. 証明終了」 (加藤元浩)
数学の要素が入った、推理ミステリー漫画です。ほぼ1話完結。現在~22巻。

(設定)
MIT を15歳で卒業した、燈馬 想(TOMA SO)は、日本の高校に編入。クラスメートの行動派、水原可奈と共にいろんな事件に首を突っ込んでは、燈馬君の明晰頭脳により証明終了=解決していく。

MITでの専攻は数学。数学的な理論の積み上げで事件を解決していくのですが、理屈と人間の心、その対比が面白いです。いろんな数学知識も得られます。デデキントの切断とか、オイラーの方程式とか、この漫画で覚えました。

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