移調楽器の憂鬱

気がつけば、1年以上も更新してませんでしたね。ちょっと心を入れ替えるよう、努力しますです、はい。
閑話休題
先日、某テレビ番組(初級の楽曲アナリーゼをやってくれる、最近の私のお気に入り番組)を見ていた時のこと。リストのラ・カンパネラがテーマだったのだが、(知らなかったのだが)今普通に聞くラ・カンパネラは第3稿だという事で、1稿2稿との比較をやっていた。で、2稿と3稿との大きな違いは、♭7つ(変イ短調)か、#5つ(嬰ト短調)かの違いがあるとの事。お気づきかと思うが、2つは異名同音(名前は違うが同じ音)。出てくる音程に違いはないのだが、でもやはり演奏者としては感覚的に違うとの事で、やっぱりフラット系は落ち着いた感じ、シャープ系は角度がある感じ、と言われてました。そこは、楽譜を見た時の感覚として、とても共感するのですが・・・
ふと思えば、自分は移調楽器。普通のC-Durでも、B♭管ならシャープが2つつく。しかもクラリネットは、A管と持ちかえという裏ワザがあるのだが、ある程度#が多くなるとA管に切り替わって、今度はフラット系に突然変わる(たとえば D-Durだと、C調の人たちは#2つだけど、A管だとフラット1つ)。しかも時折理不尽な持ちかえ要求に耐え切れず、A管でB♭譜面を吹いたり逆をやったり、C管はあんまり普及してないからC譜をB♭管で吹いたり、なんでもあり。これでは、落ち着いたとか角度があるとか、そんな事を考える暇もない。もとより、作曲家はおそらくC調楽器をベースに調整の感覚を取っていると思われ、ひどいとプロコフィエフみたいに、スコアも in C で書かれ、パート譜は、A管用とB管用の2つがあったりする。うーむ、移調楽器は、調性感はどうでもいい、って事ですかね? と拗ねてもみたくなるというものです。
C調の人たちには、何度話しても、記譜の音と実音が違う、という事が理解していただけない、まして移調しながら吹く必要があるという事は、悲しいかな想像していただけないのです(お陰で、びっくりショー的に感心はして頂けますが)。この調性の矛盾と憂鬱を僕らはどうすればいいのでしょうか?


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みゅは、楽譜作曲しなかった?
Posted by: BlogPetのみゅ | October 15, 2008 at 01:59 PM